KTK(高速大量回転)法の中で紹介される「意識の矢印」って何?どんな矢印のこと?
「意識の矢印」は自分の中にある意識の向きのことで、本を速く読みたければ、矢印の方向を本に向けることが重要なんだ。
え?本を読んでるんだから、意識は本に向けているに決まっているよ。
実は、本に意識を向けているようで自分自身に向けていることが多いんだ。
今回の記事では、「意識の矢印」と読書への応用について解説します。
高速大量回転法実践家のデビっちんです。
年間200冊以上の本を読んでいます。
今まで読んだ本はこちら
あなたの中にある矢印の向きに気をつけるだけで、本を読むスピードも、本から得られるものも変わります。
「意識の矢印」の向け方、その比率についてもお伝えしていますので、本を読む際に意識してみてください!
「意識の矢印」とは、自分の中にある注意の方向
「意識の矢印」は、簡単に言ってしまえばあなたが何に注意を向けているかを指し示すものです。
これまで意識することはなかったかもしれませんが、人間は生きていく上で自分の中には常に色々な反応が生じています。
読書を例にするならこんな感じです。
- 評価・判断をしている
- 記憶を呼び起こす
- 経験・知識と結びつける
本の内容について 良い・悪い、好き・嫌いといった評価や賛同や反論といった判断をしたり、いつの間にか空想に浸って内容そっちの気になっていたり、という経験は誰もが持っているのではないでしょうか。
これらの例は、すべて「意識の矢印」が自分に向いている状態です。
本を速く読みたいのであれば、自分の反応に引っ張られすぎることなく、本の内容に意識を向ける必要があります。
そのための有用なツールが「意識の矢印」です。
「意識の矢印」を使うと、意識が、
- 自分に向いているのか
- 本の内容に向いているのか
どちらに向いているのかわかるようになり、訓練することでその方向をコントロールできるようになります。
詳しくは、こちらの本で解説されています。
「意識の矢印」は自分に向かいがち
本を読んでいるとき、「意識の矢印」はどちらに向いているでしょうか?
本を読んでるんだから、意識は本に向いているに決ってんだろ!?
バカにすんじゃねーよ!ゴルァ(怒)
と思われたかもしれません。
しかし、本当に文章に意識が向いているでしょうか?
本を読んでいるときに、
- ここ、何言っているのかわからない
- 自分はそう思わない
- こんなの信じられない
- なんで?そう言えるの?
- 自分の境遇に当てはめてみると…
- スゲー!
- やってみたい!
- そうなりたい!
- 悲しいね…
と言った感想が頻繁に出てくるのであれば、それは意識が本に向いている状態ではありません。
矢印の向きを使って説明すると、「意識の矢印」が自分に向いていると言います。
つまり、本を読んでいるようで、実は自分の反応ばかりを読んでいたのです。
「意識の矢印」はデフォルトで自分に向けてセットされています!
速読するには「意識の矢印」を本に向ける
本を読んで何かしらの反応がでるのは当然のことですし、それがないと本を読む意味なんてありません。
ただ、速く読みたいときは、自分に向きがちな「意識の矢印」を目の前の文章や本に向けるようにする必要があります。
なぜなら、自分の中に出てくる反応にイチイチ振り回されていると、当然ながら目の前の文章への注意は薄れ、読むスピードは遅くなるからです。
ここで1点補足があります。
必ずしも、そこに書かれていることに賛成したり、無批判に認めることとは違います。
自分が感じること、思うことが色々あっても、その反応を認めつつ、一旦相手の言い分を聞いてみる、受け取ってみる、というイメージです。
KTK(高速大量回転)法は、ざっくり止まらずに何度もくり返し読むことで理解を進めていく読み方です。
ですから、序盤の回転では「意識の矢印」を本に向けることを意識する、ということです。
くり返しになりますが、自分の中の反応は止めることができません。
それに引っ張られすぎないようにすれば、本は速く読めるようになるということです。
デビっちんの個人的感覚ですが、初めて読む本は「意識の矢印」の比率は、
- 本:80%
- 自分:20%
にしていることが多いです。
両者の比率が何度も回転する中で徐々に変わっていく感じです。
慣れてきたら、「意識の矢印」の太さも変更してみてください。
「意識の矢印」の向き、太さを自由自在にコントロールすることで、本を速く読めるようになるだけでなく、コミュニケーションが円滑になります。
もともとは傾聴するための有用ツール
本を速く読めるようになりたい、という想いから「意識の矢印」に出会いましたが、この矢印はコミュニケーションから生まれています。
相手の話を聞いているうちに、その内容に反応して自分のことばっかり喋っていたという経験はありませんか?
俗に言う、会話泥棒という状態です。
デビっちんは、けっこうありましたし今でもたまにあります(苦笑)。
人の話を聞くのも、本を読むのも、相手の情報を受け取るという意味では同じです。
なので、本を速く読む目的のもと「意識の矢印」の向け方を訓練し、使いこなせるようになれば、自然とコミュニケーション力も向上します。
自分の中にある注意の向け方含め、その質を高めるために役立つ本はこちらです。
感想・レビュー記事も書いてますので、よかったら読んでみてください!
それでは今回はこのへんで。
デビっちんでした♪