もっと考えろ!
深堀りして!
思考が浅いんだよね。
と誰もが一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
僕も何度もそう言われ、そんな自分を変えたいと思っていたときに出会ったのが本書です。
KTK(高速大量回転)法の実践家デビっちんです。
KTK(高速大量回転)法って何?、という人は以下のリンクをどうぞ。
考えるようになって気づいたのは、自分では一生懸命に考えているつもりでも、実は他人の知識を組み合わせていただけということです。
ネットの発達とともに知識にアクセスする機会が増し、正解と思われる答えに簡単に接することができるようになりましたが、自分でアタマに汗を考えていく力を養えば人生が有意義になること間違いなしです。
知識は過去の成果物ですが、思考はこれからの未来についてのモノなのですから。
【自分のアタマで考えよう】って、こんな本です。
社会派トップブロガーちきりん氏が、知識と思考は別モノであることを皮切りに、考えるための7つの道具を使い方とともに解説してくれています。
読書が好きで知識を仕入れることにやっきになっていた僕も、知識だけじゃだめで思考して行動しないとダメなんだなと深く気づかされました。
最初は知識を増やすだけで改善できることが多かったんですが、そこから先の別の世界を見るには考えることが必要と思います。
今一度、考えるってどういうことかを確認しつつ、その考える深度を高める道具を手に入れ行動していきましょう。
具体的には、こんな感じの人は得るものが多いかと^_^
- もっとよく考えろ!と言われることが多い
- 本を読んでも良いアイデアが浮かばない
- 人に会っても質問が浮かばない
- モノを買うときに悩む時間が多い
- ユニークな視点を得たい
興味がでた方は、是非チェックしてみてください!
それでは概要はこれくらいにして、独自な視点でツッコミも考えも鋭い、ちきりん氏の考えの源泉を覗いてみましょう!
ぼくが実際に取り入れて良かったものを中心に内容を紹介していきます!
【自分のアタマで考える】感銘を受けた表現
知っていると考えるは別モノ
「詳しくなればなるほど、その分野での新しいアイデアに否定的になる」傾向が見られたら、「知識が思考を邪魔している」ことを疑ってみた方がよいでしょう。
よかれと思って大量に仕入れた知識が、実は思考の邪魔をしていることにハッとさせられました。
でも知識自体が悪いということではなくて、知識と思考をごちゃ混ぜにしていることに気づいていないのが問題です。
そこに気づいたら、一歩前進です!
思考力がある人ほど前例のないことに興味があるはずなので、メンターや友達選びの指針にしても面白いかもです。
頭の中から知識を取り出してくるのではなく、むしろ知識をいったん「思考の舞台の外」に分離することが重要なのです。
ストック(知識・経験・記憶)を活かすKTK(高速大量回転)法も、センス・オブ・ワンダーという概念があるからこそ、何度もくり返して読む中に新たな発見があります。
数字を見たら問うべき2つの質問
情報を見たときにまず考えるべきことは、「なぜ?」と「だからなんなの?」のふたつです。
特に数字の情報をみたときは必ずこの2つを考えます(図7)。
今まで数字がいいか悪いか程度のことしか考えていませんでしたが、この2つの質問を知ってからは考えの幅が広がり、深さも増すようになりました。
この質問項目2つを知っただけでも本書を買ってよかったなー、と感じています。
なぜ?
「なぜ?」とは、数字の背景を探る問いです。数字はなにかの減少や活動の結果なので、
すべての数字には理由があります。
数字を見たら、まずは「なぜ?」と問い、その数字になった過去と背景を考えようになりました。
具体的にはこんな感じです。
- その数値が算出されたソース(情報源)はどこか?
- 母集団の数はどのくらいか?
- 限定条件はついてないか?
- ハズレ値はないか?
背景をみてみようとなるだけで、数字のマジックにダマサれにくくなります^_^
だからなんなの?
「だからなんなの?」は「過去の結果がこの数字に表れているのだとしたら、次はなにが起こるのか?それにたいして自分はどうすべきなのか?」と、データの先を考える問いです。
ぼくはここが弱かった。
なぜ?は不具合の原因調査やエクセルマクロのプログラムが動かないときにイヤというほど やってきましたが、今あるデータからその先を読むことをしていませんでした。
「なぜ?」で過去や背景を知ったら、間髪入れずに「だから何なの?」を問いましょう。
調査に満足して終わらないように、未来を考える方が思考的には広がりが大きいです。
日常生活に応用した例も記載しておきますね。
家電量販店等のセールスでひとしきり説明がおわったら、「だから何なの?」って言うとけっこう答えにつまる店員さん多いです。
そこで快適な生活を想像させる一言が言える店員さんだったら、ちゃんと考えて仕事シている人なのでアフターフォローもしっかりやってくれそうな気がします。
決めるプロセスと2 x 2マトリクスによる判断基準
十分すぎる情報があるのになぜなにも決まらないのでしょう?
読んだときドキッしました。
思い当たる節があったからです。
色々調べたわりによくわからなくなって、結局エイヤって買うことがありました......。
それは購入を決定するプロセスを考えていなかったからなんですね。
情報収集する前に大切なことは、購入するためのプロセスを明確にすることです。
どうやって結論を出すかを先に考える必要があります。
以下の順番で情報を集め分析しましょう。
- 意思決定のプロセスを先に決める
- 情報収集、分析する
いきなり情報収集して分析から始めると、たいていよくわからなくなりますし、わかったとしても時間がかかります。
- 値段だけだったらこの機種
- この機能があるのはあの機種だけ
- 色はこっちの機種が良い
意思決定プロセスで役立つのが以下の考え方です。
決められないのは選択肢が多すぎるからではありません。決められないのは「判断基準が多すぎるから」なんです。
本書の中では、2つの評価軸まで情報を絞ることをおすすめしています。
判断に迷ったら、情報を絞り込むことに考えをめぐらせましょう。
2 x2 のマトリクス最強!
何にでも使える!
情報ではなくフィルターが大事
重要なことは、与えられたフィルターになんの疑問ももたず、そのまま受け入れて必死に頑張ることではなく、「自分(自社)独自のユニークなフィルターを見いだし、それで勝負していこう!」という発想に転換することです。
思考力があればレッドオーシャンで疲弊するのではなく、ブルーオーシャンを創造できます。
考えることができれば、新たな領域を生み出せます。
おわりに
自分ではきちんと考えていると思っていても、本書を読めばそれは思考ではなく知識であることを自覚させられます。
検索が主流となる現代社会では正しい答えを見つける能力を求めがちですが、他人の知識を求めるのではなく、 自分のアタマで考える力を伸ばしていきましょう。
非効率なようにみえて、失敗もたくさんあるかもですが、自分のアタマで考えてみることがこれからも必要になってくるのかなーと^_^
魚を選んで満足するよりも、自分で魚のとり方を学ぶ方が人生有意義になりますよね。
他にも、あらゆる可能性を検討するための考えモレをださない方法や比較の仕方等、読めばあたり前に思えても、言われないと気づきにくい考えるきっかけが全部で7つの技として紹介されています。
他人の考えに流されずに、自分で考えたいという人にはオススメの本です。
本書に興味がある人は、複数の視点で考えることを教えてくれる以下の本をチェックしてみてください!
自分では考えているつもりでも、自分が「わかったつもり」にあることを教えてくれる本も有益です。
それでは今回はこのへんで。
デビっちんでした♪