高速大量回転法の実践家デビっちんです。
『 どんな本でも大量に読める「速読」の本』 (だいわ文庫)の中には、速読の極意がいくつか記載されています。
その中の1つに、「リラックスしてボヤーッと見る」というコツがあります。
これは『どん速』で解説されている、周辺視野を活用する部分です。
周辺視野については、こちらの記事で解説しています。
「リラックスしてボヤーッと見る」簡単そうに見えますが実践すると、目に力が入ってしまう人が多いのではないでしょうか?
それを解決するには、目に対する意識の向け方を変えるのが簡単です。
結論:目は見に行くものではなく、受け取るもの
いきなり結論になりますが、「リラックスしてボーッと見る」を実践するには、目は見に行くものではなく、受け取るもの、というように意識を変えてしまうのが簡単です。
集中しない方が得られるものが多い
目を見開いて集中した方が1回で目に入る文字が多くなり速読できるのでは?と思うかもしれませんが、実際は真逆です。
目周辺の筋肉を緩めて、「リラックスしてボヤーッと見る」方が結果的に楽に速く読むことができます。
主体的になればなるほど、実は力が入ってしまいやすいのが人間です。
例えば、映画とTVの関係を考えてみましょう。
自分でお金を払って見に行く映画感では自然と力が入ってしまいますが、自宅でのTVはなんとなく見ている人が多いですよね。
自分から情報を探しにいかない
読書するのもこの関係と同じで、自分から情報を求めて目に力が入ると焦点がはっきりしてきます。
焦点がはっきりすればするほど、その部分の情報しかとらえられないので読むスピードは遅くなります。
『どん速』の説明で言えば、中心視野ばかりを使って読んでいる状態です。
中心視野については、こちらでも解説しています。
深堀りしたいところは中心視野を使って読んでいく
リラックスしてボヤーッと見ていて、気になったところがあれば、中心視野を使って読んでいきましょう。
本を速く読めないという人は、すべて中心視野で読んでいたから速く読めなかったのです。
何度も回転させる中で全体像をつかみ、気になるところがあれば、しっかり読む。
こうするだけで必要な情報を効率よくストックすることができるようになります。
リラックスしすぎてもダメ
ボヤーッと見つつ何度回転しても気になるところがない、という人がいます。
言葉を変えると、何度回転させても読んだ気がしない、記憶に残らない、という人です。
そんな人は2つの対処法があります。
- リラックスする度合いを弱める
- センス・オブ・ワンダーを思い出す
リラックスする度合いを弱める
何度回転しても気になるところがない、という人の多くは惰性で回転させています。
もう少しだけ中心視野の要素を拡大してみてください。
いくら速く読んだといっても、何も得られなければ意味はありません。
ボヤーッと見る場面と、しっかり見る場面について、別の視点から解説している記事です。
センス・オブ・ワンダーを思い出す
何度回転しても気になるところがない、記憶も進まない、という人について、もう1つの対処法は、センス・オブ・ワンダーを思い出すことです。
- そもそも何のためにその本を読むことを決めたのか?
- 目次、前書き、後書きの回転で気になるところはなかったのか?
- 章見出しで気になる語句はなかったのか?
こういったところに立ち返ってみましょう。
姿勢も大事
目に力が入ってくると、顔(目)と本との距離が近くなっていることがあります。
本や画面に目を近づけても、得られる情報は変わりません。
もっと言ってしまえば、目を近づければ近づけるほど、得られる情報は減ってしまいます。
例えば、バソコン操作でマウスポインタをギューっと見ているよりも、ショートカットキーを使って全体をボーッと見て仕事をしている人方が、視野が広く、生産性が高いことからもわかりますよね。
顔と本の距離が近づいてきたら要注意です。
リラックスしてボヤーッと見るために、体と顔を上げて本を俯瞰するような位置を意識しましょう。
それでは今回はこのへんで。
でびっちんでした♪