裏の高速大量回転法

KTK(高速大量回転)法のやり方、習得へのヒント、読んだ本を中心に発信していきます

フェイクニュースの見分け方【感想・レビュー】~事実を見つける旅に出よう~

フェイクニュースの見分け方レビュー

 

こんな経験はないでしょうか?

  • 情報が多すぎてよくわからない
  • 勧められた情報を信じていたら損をした
  • うわさ話に一喜一憂している
  • 反対の意見を見て、どの情報が正しいかわからない

 

たくさんのニュース、コメント、ツイート、噂話、等々たくさんの情報が現代社会で溢れています。

 

それらの情報がすべて正しければ良いのですが、中には間違っている情報もあるし、あえて嘘の情報を流して自らの利益に結びつける人たちさえいます。

  

そんな社会でより確度の高い情報を見つけるのに役立つのが今回ご紹介する本です。 

 

 

KTK(高速大量回転)法の実践家デビっちんです。

 

KTK(高速大量回転)法を知らない人は、以下のリンクをどうぞ。

https://www.utsude.com/methodology/sokudoku

 

この本を読んで、事実ベースで情報を判断していく大切さを学びました。

 

「百聞は一見に如かず」ということわざがありますが、自分で見に行けない、触れられないときは本書の知識が役に立つこと間違いなしです。

 

  

【フェイクニュースの見分け方】って、こんな本です。

活字であれば正しい情報という考えは遠い過去で、現在は玉石混合の情報で溢れかえっています。

 

そんな情報カオスの海の中からより精度の高いファクトを探すために必要な思考の補助線を指南してくれているのが本書です。

 

新聞社、週刊誌、編集者を経てフリー記者となった著者が情報の見分け方について、具体的で実践的なワザを惜しみなく披露してくれています。

 

言葉の定義を確認する、主語なき文章は疑う等、実践できていたこともありましたが、そんな着眼点もあるのかと思わされることが多々ありました。

 

中でも4章のビッグ・ピクチャーをあてはめて検証するという内容は、ただ単に情報が正しいかそうでないかだけではなく、何を書かなかったか、という情報発信の第一線にいる記者ならではのアプローチだと感じました。

 

章末毎にまとめがあるので、時間のない人はこちらを読むだけでも、多くのフェイクニュースを見破れるようになれると思います。

 

興味が出た方は、是非チェックしてみてください!

 

それでは概要はこれくらいにして、今回は情報を見極めるワザ3選を中心に内容を紹介していきます!

 

【フェイクニュースの見分け方】実践的なワザ3選

事実の提示がないオピニオン、発信者不明の情報は捨てる

証拠となる事実の提示がない「オピニオン」(意見)は全部捨ててかまわない。 

ネットであれ新聞・テレビ・書籍といった旧メディアであれ、発信者が誰かわからない情報は捨ててかまわない。ファクトとしての信用度が低いからである。

  • 事実の提示がないオピニオンは捨てる。
  • 発信者不明の情報は捨てる。

 

この2つを知るだけでも、不要な情報はグッと避けることができます。

 

発信者不明の情報は捨てるっていうと、デビっちんの情報も捨てる部類にはいっちゃいますね……。

 

頼みます!

捨てないで!(笑)

 

捨てるっていうと大げさなので、疑うっていうくらいの感覚が良いのかなーと。

 

長い修飾語、強い修飾語にはご注意

新聞やテレビにかぎらず、一般に、根拠となる事実が弱いと、修飾語が過剰に強く、大げさになる傾向がある。

 

論拠の強い事実があればシンプルに描写するだけで主張や分析の正しさは証明されますが、事実が弱いと感じていると人は無意識にそれを補おうとして言葉が強くなるようです。

 

現代文の試験問題で、絶対に、常に、いつも、って強い修飾語が入っていれば間違い選択肢の可能性が高いのと同じですね。

 

あと、ぐちゃぐちゃ長い修飾語で意味をよくわかならくするのも同じ手口です。

 

強い言葉、長い言葉、難しい言葉が出てきたら疑いましょう。

 

世の中そうそう完璧なものなんてあまりありませんから。

 

過剰に強く、大げさな修飾語には要注意!

 

ビッグピクチャーで隠された情報を見つけ出す

「記事が文面で何を書いているか」よりも「何を書いていないか」の方が重要である。

 

文字を読んでいると書かれていることの正確さに目を奪われがちですが、何を書いていないかに目を向けるというのが新鮮でした。

 

情報過多の現代では多くの文字の中から何が事実で、何が根拠かを見極めるだけでも十分な武器となりますが、何を書かなかったかまで注意を広げることができれば検証の精度が高くなるんですね。

 

というのは、新聞、雑誌、テレビ報道では、一部の空間を切り取って情報が発信されるとの解説があったからです。

 

その隠された情報をあぶり出すのに効果的なワザが、時間軸と空間軸を広げるビッグピクチャー論です。 

 

座標空間に事実を位置づけた後、時間軸と空間軸をグッと広げると、前提条件を疑えたり、より広い視野で事実を見ることができるようになります。

 

具体的にはこんな感じです。

  • 時間軸を広げれば、 それ以前はどうだったの?
  • 空間軸を広げれば、日本以外はどうなの?

 

例えば、お客様満足度1位とかありますよね。

 

よく注意書きを見てみると、○年○月〜☓月までとか、特定の年齢に偏っていたりとか、一部だけを切り取って情報化されていす。

 

それ以前は満足度低かったのかな?

○年以降は満足度落ちてるのかな?

 

とか、ビックピクチャーの考えがわかれば、色々と推論できるので、思考が広がり、情報に対する精度が高まります。

 

ビッグピクチャーで消極的隠蔽を見やぶりましょう!

 

おわりに

事実の提示のないオピニオンや発信者が不明の情報は切り捨てる、過剰な修飾語が出たら要注意、断定口調でも根拠がなければ信じない、メディアはわからないと言いたくない、などなど情報の信じ方、見分け方の基本をジャーナリストとしての経験をふまえてわかりやすく解説してくれています。

  

他にも、情報を健全に疑うヒント集も巻末に収録されており、これ1冊読めばフェイクニュースに踊らされることは少なくなる確率が高まります。

 

情報は何を信じるとかではなく、事実を確認するきっかけとして活用するのが良いのかなーと^_^

 

 

 

それでは今回はこのへんで。

デビっちんでした♪