高速大量回転法実践家のデビっちんです。
「思い出す」ことは、高速大量回転法のキモの1つですが、今回、これがなかなか習慣化できない人に向けての解説です。
「思い出す」ことの重要性
なぜ「思い出す」がKTK(高速大量回転)法のキモの1つかというと、それまでに読んだ内容を再認識することや問を立てることに役立つからです。
飛ばし読みしつつ、大量にくり返す読む中で理解を進めていくのがKTK法ですが、この「思い出す」という行為を取り入れないと、ただページをめくるだけになり、何回回転しても進んだ気がしないという状態に陥ってしまいます。
それこそ、100回回転したのに何も記憶に残っていない、という迷言が誕生してしまいますから。
「思い出す」ことを習慣化できると、以下の相乗効果が発生します。
思い出すことが習慣になるから、より思い出せるようになる
↓ ↑
よく思い出すから、より思い出すことが習慣になる
循環については、別の切り口でも解説しています。www.kousokutairyoinfo.com
「思い出す」を習慣化できない理由
といっても、「思い出す」ことが習慣化している人は少ないです。
ネットを調べれば名称や数字は出てきますし、忘れたくないことがあればメモしたり画像としてパソコン やスマホに保存すればOKな便利な世の中になりましたから、自然と思い出すことをしなくなっています。
実際に「思い出す」行為をしていない以外に、「思い出す」ことをしても厳しい現実が待っているために習慣化できない場合もあります。
内容だけでなく環境を思い出す
「思い出す」ことの重要性も、なかなか習慣化できないこともわかったら、じゃあどうすればいいの?という問いが自然とたちます。
僕は無理やり思い出すことを習慣化するようにしましたが、 今思うと別の方法も十分ありだと気づきました。
その方法は、
内容だけでなく、当時の環境にも目を向ける
という行為です。
より具体的な言葉にすると、本の内容自体を思い出すことに加えて、本を読んでいた環境を思い出してみるのです。
つまり、頭の中だけで思い出すのではなく、体全体を使って思い出してみる、ということです。
ただ本の内容だけを思い出そうとするよりも、思い出す確率が高まります。
こんな経験はありませんか?
当時の情景を思い浮かべたら、具体的な会話の内容まで話せて大爆笑した。
記憶は、身体感覚を活用しても思い出せるのです。
このことについては、気づきのセラピー―はじめてのゲシュタルト療法という本のあとがきにも同じようなことが記載されています。
該当部分の引用です。
記憶を甦らせるには、その時の状況でとった「身体の動き」と「感情」にふれる必要があります。
それは記憶が「身体の動き」として残っているからです。
終わりに
飛ばし読みと大量のくり返しによる効率的な読書であるKTK(高速大量回転)法ですが、「思い出す」ことをしないと単なる飛ばし読みで終わってしまいます。
いざ「思い出す」をやってみると、読んだ内容を思い出せない自分と向き合うというツライ現実と向き合うことになります。
そんなときは、読んだ内容だけでなく、それを読んだ環境を思い出してみることで、記憶が広がり、救われることになります。
それでは今回はこのへんで。
デビっちんでした♪