高速大量回転法実践家のデビっちんです。
試験に合格したかったら、地道にコツコツと知識を積み上げると正答率が高まって合格の確率が高まるよね?
残念なんだけど、実はその考えだと合格は遠のいてしまうんだよ。
試験勉強というと、いかに知識を覚え正しい答えを選べるかという勉強をする人が多いのではないでしょうか?
毎年あと1点足りなかったという状態で6年連続「通関士試験」に不合格という悔しく、情けない時期がありました。ですが、KTK(高速大量回転)法に出会って、ある考えを試験勉強の核にしたところ合格できました。
KTK(高速大量回転)法を知らない人はこちらをどうぞ。
その核となったのは、「正答率だけでなく正答スピードを意識する」、という考えです。
今回、なぜ正答スピードを意識することで合格になったのかを理論と実体験から解説します。
何年も同じ試験合格のために多くの時間を犠牲にして細かな知識を積み上げ続けている人がいたら、さっさと試験に合格して本当にやりたいことに時間を使えるようになって欲しいです。
択一・選択式の試験では正答率だけでなく正答スピードが大事
択一式・選択式の試験では、正答率だけでなく正答するまでのスピードを速めることが大事です。
理由は大きく2つあります。
- 合格するために満点は必要ない
- 正答スピード高めることでミスが減り集中できる
1つずつ解説していきます。
合格するために満点は必要ない
満点を取らなくても合格できる
『合格る技術』や『ゼロ秒勉強術』で解説されていて十分ご存知かと思いますが、試験の合格に満点は必要ありません。
合格最低点を超えればOKです。
通関士試験では、3科目ある科目をすべて60%を超えれば合格となります。
(実務試験が難しいときは50%のときもあり)
逆に考えると、4割は落としてもOKということなので、重箱の角をつつくような細かな知識は不要です。
細かな知識があればあるに越したことはないんですが、その知識を覚えておくのにコスパが悪いです。
難問も基本問題も配点には差がない
択一式・選択式の試験では、難しい問題も簡単な問題も同じ配点です。
たしかに多くの人が間違える問題を自分だけが正解だったら差がつくし、満足感も高まります。
しかし、その難問・奇問に対する細かな知識を積み上げ、維持するのにどれだけの時間が必要になるのでしょうか?
重箱の角をつつくような細かな知識を習得するのに多くの時間を費やすと、基本的な問題に対する記憶は薄れてしまいます。
KTK(高速大量回転)法の概念で言えば、「知識のドーナツ化」という状態に陥ってしまいます。
知識のドーナツ化とは
勉強範囲が広がると、全体としての密度、すなわち理解の質が落ちてしまいます。そして、周辺の細かい知識のほうに入り込んで、真ん中の部分、基本的な知識があやふやになる、さらには忘れてしまうことが起こります。
(『合格る技術』P72、73)
つまり、一番大事な基本の部分が空洞化してしまうことです。
正答スピード高めることでミスが減り集中できる
正答スピードを高めることでケアレスミスが減る
とはいえ、速く解くことにこだわるとケアレスミスが増えるのでは?という疑問が浮かぶかもしれません。
そうそう!そんなの常識!って感じてバンバン即答していくまでに反応スピードを高めていくのですから、一瞬で判断していくことで読み違えをしてりケアレミスが増えると思うかもしれません。
しかし、ゆっくりじっくり読んで解いてもケアレスミスは減りません。
むしろ、速く読めるようになることでケアレスミスは減ります。
ケアレスミスをKTK法的に説明すると
そもそも、ゆっくりじっくり読んで考えこれが正しいとその時は思った回答が、後で答え合わせてしたときに、なんでコレを選んだんだろうというのが、ケアレスミスです。
ケアレスミスをKTK(高速大量回転)法の理論で解説するれば、脳に高負荷がかかっているときに生じるもの、と言えます。
別の言葉で言えば、ワーキングメモリの消費しすぎです。
本番の試験はいつもと環境も違うし、どんなに勉強したとしても緊張するものです。
意識しなくとも脳のリソースは減り、負荷がかかった状態になります。
ケアレスミスを防ぐ方法
ケアレスミスを防ぐ方法は、1つです。
脳を省エネモードにすること。
脳に対する負荷が軽ければ、ケアレスミスの程度は低くなります。
ケアレスミス対策には、見直しをしなさい、と言われますが、それが効果的なのは、問題に回答し終わって脳のリソースが回復しているからです。
脳のリソースがたくさんある状態で、見直しができればケアレスミスはグッと低くなりますね。
普段よりも格段に緊張する試験会場では知らず知らずのうちに脳のワーキングメモリが消費されがちです。
なので、普段から一瞬で回答を判断できるまで反応スピードを高めるておくことが重要です。
反応スピードを高めることで気づきやすくなる
反応スピードを高めることでケアレスミスが防げる他に、もう1つ身につくメリットがあります。
直感力が高まる。
ちょっと信じられないかもしれませんが、基本問題を一瞬で正答できるようになると、ひっかけ問題とかに違和感を感じれるようになります。
例えば、正しくないものを選びなさい、というようなときも速く読んでいるのに気づきやすくなります。
脳が楽な状態なので、いつもと違うところに注意がいきやすいからです。
ちょっとよくわからないです。
キーボードタイピングを例にして考えてみよう。
正答率よりも正答スピードを高める方が合格につながるを、タイピング操作に置き換えてみます。
正答率を、キーボードの正しい入力
正答スピードを、キーボード入力のスピード
これは高速でタイピングできるようになると感じることなのですが、速く打ったほうが、打ち間違いに気づきやすくなります。
ゆっくりじっくり正確に打っても、間違いをなくすことはできませんから、ケアレスミスについても同様です。
間違いは必ず生じるものとして想定しておき、それに気づいた段階ですぐにリカバリー操作ができるようにしておくことが効果的です。
試験勉強でも同じですね。
この考えを試験合格後に以下の講座を受講して知りましたが、もっと早く知っていたら合格も早まった気がします。
いまさら聞けない!タイピングスピードをあげる方法
https://online.pc5bai.com/u/typing/3676
4番目の動画、5:05秒くらい~です。
こちらは無料の講座です。
正答率幻想
同じ問題をやり続けることで、新しい問題にも対応できる
正答スピードを速めるために何度も何度も同じ問題をやり続けたら、問いの切り口を変えられた別の問題に対応できないのでは?という疑問が生じるかもしれません。
思い出してください。
試験合格に満点をとる必要はありません。
基本問題を確実に正解することが大事です。
試験ベテランの人ほど、より高い得点を目指してしまいます。
知識がなくても実務で困らない
試験勉強でたくさん学んでおかないと、実務に入ったときに大変になってしまう。
また、試験勉強でたくさん学んでおけば、実務をやり始めたときに楽だ。
そう考えている人もしるかもしれません。
試験と実務は別物です。
ぶっちゃけ通関士試験の知識がなくても実務はできます。
実務経験によって試験科目が免除されていたくらいですから。
さっさと試験に合格して、実務に集中した方が良いです。
資格がないと任せてもらえない領域があります。
試験勉強でいくら知識を蓄えてもメンテナンスし続けなければ、忘れてしまいます。
実務に入ったら、実務の内容を少しずつ覚えて行けばOKです。
不合格時の勉強法
正答率を高めるはずが、おろそかになる基本問題
不合格時6年の勉強法は、正答率を高めるべく細かな知識の習得に励んでいました。
多くの問題に触れれば触れるほど試験時に初見になる問題が減ると考え、なるべく多くの問題に触れようとしていたんですね。
重箱の角のような問題にぶち当たっては、これ本番前に知れてよかったーとか思ってました。
そういう合格に遠ざかる問題を見て嬉しがっていた自分はやがて、基本的な問題は知っていると読み飛ばし、初見の問題ばかり解くようになっていったという負のループ。
試験終了後に解答速報と照らし合わせるときに、こんなに簡単な問題をなぜ間違えてしまったのだろう?という状態でした。
まさに知識のドーナツ化にハマっていました>_< ;
これ、合格とはかけ離れる勉強法です>_< ;
合格した年の勉強法
過去問のみを使用し、正答スピードを意識
『合格る技術』『速読勉強術』を参考に、正答率だけでなく正答スピードを意識することを徹底しました。
『合格る技術』に書いてあることを忠実に守り、使用したのも過去問のみです。
使用したのは過去問についてこちらの記事で紹介しています。
過去問を何度も何度もくり返し、そうそう!そんなの常識というレベルになるまでやり続けました。
まとめ
択一試験・選択式の試験に合格したかったら、正答率だけでなく正答スピードを高めることを意識しましょう。
理由は大きく2点です。
- 試験合格に満点は必要ない
- 正答スピード高めることでミスが減り集中できる
正答率にこだわると「知識のドーナツ化」減少に陥ってしまいます。
正答スピードを意識することで、ケアレスミスは減るし、直感力が磨かれます。
択一試験・選択式の試験は、正答できるまでのスピートに注目!^_^
それでは今回はこのへんで。
デビっちんでした♪