裏の高速大量回転法

KTK(高速大量回転)法のやり方、習得へのヒント、読んだ本を中心に発信していきます

速読する時の目の動かし方【高速大量回転法】

速読時の目の動かし方

本を速く読んでいる人は、目をどう使っているの?

 

この記事では、そんな悩みについて解説します。

 

高速大量回転実践家のデビっちんです。

KTK法のおかげで、月20冊以上本を読んでいます。

今まで読んだ本はこちら。

デビっちん - 読書メーター

 

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)の中では、速読するのに視点運動訓練はオススメしていません。目の動かし方を始めとする速読技術よりも、結局はストックの方が速読への貢献度合いが断然大きい、という理由だからです。

 

でも、目の動かし方って気になりますよね?

 

デビっちんも、速読している人はどんなふうに目を動かし、どんな感じに頭の中に情報が入ってくるのかKTK法を学び始めた当時は気になっていました。速読技術よりもストックが大切とわかっていながら、やっぱり気になる目の動かし方。

 

本を速く読むためには、リラックスして視野を広く保ってなめらかに読んでいくのがポイントです。

 

 

中心視野よりも周辺視野を活用する

意識しないと気づきにくいですが、目の見方は2つあります。

  • 中心視野
  • 周辺視野

 

中心視野とは、どんな文字かがハッキリと認識できる見方です。

周辺視野とは、中心視野の外側にあるものの見方です。

 

抽象的でわかりにくいと感じたら、具体的な場面をイメージして考えてみましょう。 

 

突然ですが、次の場面を想像してみてください。

 

あなたは車の運転手で、信号待ちしています。

そこは少し混雑している交差点で、車の往来や横断歩道を渡る人も多いです。

今、信号が赤から青に変わりそうです。

信号に目を向けましょう。

 

ここでストップです!

 

目の焦点があたって、ハッキリ見えるのが中心視野です。

 

この文脈だと、信号がはっきり見えていると思います。

 

信号以外の行き交う車や、横断歩道の信号が変わりそうで足早に渡る人たちは、なんとなくそこに存在しているけど、細かいところは見えませんよね。

 

それらが周辺視野で見えているものです。

 

一人一人の顔や服装はハッキリと認識できませんが、人が横断歩道を渡っていることは認識できますよね。

 

本を速く読むためには、この「周辺視野」を活用して読んでいくのがポイントです。

 

続けて、周辺視野はどうやったら活用できるかをお伝えします。

 

周辺視野の活用には「リラックス」が必要

はっきり文字が見える、中心視野を広げた方がたくさん文章を読めるんじゃないの?

 

たしかに中心視野が大きくなれば1ページまるまる認識でき、それが速読している人の目の動かし方、読み方かと思われがちです。

 

しかし、どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)中では、訓練しても中心視野は拡大することはないと解説されています。。

 

では、どうするかというと、中心視野ではなく周辺視野の活用です。

 

リラックスした状態で周辺視野を活用して先へ先へと意識して読んでいくことが『どん速』の中ではオススメされています。

 

つまり、意識をしっかりと持ちつつ、無意識も活用して読んでいくということです。

 

実際、デビっちんも目や体に力が入っているときは読書スピードが遅くなります。

集中して読もうとすると、意識の中では速く読めているような感覚があるのですが、実際の時間を見てみると速く読めてはいません。

 

逆に、ちょっとしか時間ないから今はさらっと概要だけでもつかんでおくか、後でもう1回読めばいいし、というような気楽さで読むほうが内容が入ってくることが多いです。

 

でもそれって、デビっちんだけが感じていることじゃないの?

 

実は、この目の動かし方は、武術における世界最高峰とも言える動きと同じなんです。

 

チェスと太極拳の世界チャンピオンになった、ジョッシュ・ウェイツキン氏が同じ目の動かし方を意識している描写がありました。

意識を視覚焦点領域、無意識を周辺視覚にたとえてみる。おそらくあなたは今、座ってこの本を読んでいるのではないかと思う。あなたが目にしているのはこの本だ。ここで目をリラックスさせて、視界のほとんどを周辺視覚で占領させてみよう。こうすることであなたはより多くの視覚意識を使うことになるので、視覚の隅の方まで見えるようになっている。次に、その周辺視覚の意識を残したまま、この本にふたたび焦点を戻してみよう。これは武術家が複数の敵や予測不可能の状況で戦うために使う技術と同じものだ。十分にリラックスした心理状態であれば、周囲への意識をシャープに保ったまま、目の前にあるものにしっかりと正確にズームインすることができる。

 

出典:『習得への情熱』 著:ジョシュ・ウェイツキン

 

一瞬の攻防で勝負が決まる武術の中でさえ、リラックして周辺視野を活用した方が効果的なのですから、動かない本に対してはより有効なのは言うまでもありませんよね。

 

身体を使う武術と頭を使うチェス、その両極端の分野で世界チャンピオンになったプロセスと考え方が描かれた本からは、あらゆることに通じる「学び方」を学ぶヒントを得られます^^興味があれば是非チェックしてみてください!

 

2018年に読んだ本の中でダントツの面白さでした。

www.kousokutairyoinfo.com

 

 

目だけでなく、体全体を弛めて読書してみてください。

きっと、いつもより速く本が読めるはずです!

 

体を楽にするには、はこちらの本がが簡単で読みやすいです。

 

「リラックス」についての記事も書いてます。

www.kousokutairyoinfo.com

 

まとめ

・目の見え方には「中心視野」と「周辺視野」という2つの見方があります。

・目の焦点をあててハッキリと文字を認知するのが中心視野です。

・中心視野の外側に目に見えるのが「周辺視野」です。

・『どん速』では、「周辺視野」を活用して先へ先への意識を持って読むことをすすめています。

・周辺視野を活用するために大切なことは、集中ではなく、リラックスです。

 

 

それでは今回はこのへんで。

デビっちんでした♪